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 外務省は8日、日本とロシア両政府による北方領土での共同経済活動の試験事業の一つとして9~16日に予定していた日本人向け観光ツアーについて、ロシア政府からの通告で延期すると発表した。日本政府はツアーなどを通じてロシアとの信頼醸成を図り、北方領土交渉を後押ししたい考えだったが、今回の延期で水を差された格好だ。

 同省によると、8日夕にツアーを延期したいとの通告があったという。同省は理由について「ロシア側の事情」と説明。今後、関係者で協議し、早い段階で改めてツアーを実施したいとしている。

 ツアーは観光庁が公募で決めた旅行会社が主催し、元島民が墓参のため島を訪れる際などの「ビザなし渡航」と同じ枠組みを適用。一般客と政府関係者ら約50人が9、10両日に北海道東部で元島民らと交流した後、11~15日に国後島と択捉島に滞在し、16日に戻る予定だった。(楢崎貴司)