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 仏自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長が、同社のティエリー・ボロレCEO(最高経営責任者)の交代を検討していると、仏紙フィガロ(電子版)が8日報じた。ボロレ氏は今年1月にCEOに昇格したばかり。カルロス・ゴーン前会長の右腕だったボロレ氏を交代させて体制を刷新する狙いがある、と伝えている。

 今月18日に開く取締役会で後任探しに向けた議論を始めるという。

 スナール氏は今年1月に会長に就いた際、筆頭株主の仏政府から、ガバナンス(企業統治)を改善するよう注文されていたという。

 関係者は同紙に「良くも悪くも、ボロレ氏にはゴーン氏の影がついて回っていた」と指摘。自動車業界を中心に後任候補を探すと同紙は伝えている。

 ボロレ氏は仏タイヤ大手ミシュランなどを経て2012年にルノーに入社。18年2月にはナンバー2のCOO(最高執行責任者)に昇格し、当時、CEOだったゴーン氏の有力な後任候補と目されていた。

 9日午前に横浜市内で朝日新聞などのインタビューに応じたスナール氏は18日に取締役会を開くことは認めたものの、ボロレ氏の交代については「ノーコメント」と述べ、言及を避けた。(疋田多揚=パリ、寺西和男)