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 神戸市須磨区の市立東須磨小学校の教員間で暴力や嫌がらせが繰り返されていた問題で、同校の仁王(におう)美貴校長(55)が9日、神戸市役所で会見した。学校側の対応の遅れについて反省の言葉を繰り返したが、「隠蔽(いんぺい)の意図はなかった」と強調した。

 仁王校長は冒頭、「関係者の皆さまに多大なご心配をおかけし、心からおわび申し上げます」と頭を下げ、学校として問題を把握した経緯や、その後の対応について説明した。

 仁王校長は今年4月に東須磨小の教頭から昇任。その直後から、加害教員4人について、複数教員から「同僚を侮蔑的なあだ名で呼んでいる」などと相談を受けていたと明らかにした。6月には市教委に教員間の人間関係の懸念を伝えたが、担当者は「何か手伝えることがあれば言って」と応じるにとどまった。

 7月に入り、被害者の一人である20代の男性教員が教頭との面談で「ハラスメント行為」を訴えた。校長は加害側教員にも聞き取り、ロール紙の芯で尻をたたく▽背中や脇腹をこづく▽男性教員の車の上に乗ったり車内で飲み物をわざとこぼしたりする――といった行為を確認した。

 加害教員らは「そこまで嫌がっていると思わなかった。悪ふざけが過ぎた」と説明。仁王校長は教員らを口頭で指導したが、市教委には詳細を伝えず、「教職員間のトラブルを指導した」と報告したという。

 しかし、9月から男性教員が学校を休み、家族からの相談で市教委が調査を開始。「激辛カレーを無理やり食べさせる」などの暴力行為の全体像が明らかになった。仁王校長は7月の時点で問題行為の内容を市教委に伝えなかったことが「(事態が深刻化した)一番の要因で、自分の責任が大きい」と述べた。

 ただ、その前から市教委に必要な相談はしていたとも強調し、「問題を隠蔽する意図は一切ありませんでした」と繰り返した。

 朝日新聞は男性教員が激辛カレーを食べさせられる様子を撮影した動画を関係者から入手した。「ごめんなさい。辛いの好きじゃないんです」と抵抗する男性教員を別の教員が羽交い締めにし、「はよ、はよ」とせかしていた。男性教員はカレーを口にした後、声をあげて室内を走り回り、加害側の教員らが笑いながら眺める様子も記録されていた。(川嶋かえ)

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