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 滋賀県は9日、マダニにかまれることで感染する「日本紅斑熱(こうはんねつ)」を発症した近江八幡市の50代の男性会社員が死亡したと発表した。同じ症状が出た80代の母親は回復に向かっているという。県内で日本紅斑熱の感染確認と死亡は初めて。県は野外活動時は肌の露出を避け、防虫スプレーの使用を呼びかけている。

 薬務感染症対策課によると、男性は9月6日に微熱を訴えて医療機関を受診。手足に赤い発疹や高熱が出た後、県内の病院に入院したが14日に亡くなった。同居する母親にはマダニにかまれた跡があり、医師が感染症を疑って治療したことで回復に向かっている。

 2人は国立感染症研究所の血液検査で日本紅斑熱だったことがわかった。かまれた場所は不明という。

 日本紅斑熱は手足に赤い発疹が出るのが特徴。西日本を中心に全国で2千人を超える感染例が報告され、致死率は1%弱とされる。感染後、早い段階で用いると効果が高い治療薬があるという。

 ダニを介した感染症は腹や背中に発疹が出るツツガムシ病、致死率が20%を超える重症熱性血小板減少症候群(SFTS)もある。(新谷〈しんや〉千布美)