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 吉野彰さん(71)が研究に打ち込んだ旭化成の東京本社(東京都千代田区)の記者会見場には、9日午後6時半ごろから100人ほどの社員らが詰めかけ、スクリーンに生中継された発表の瞬間を見守った。

 午後6時45分過ぎ、共同受賞者のジョン・グッドイナフさん(97)の名が発表された時点で吉野さんの受賞を確信したのか、「オー!」という歓声が上がった。

 「アキラ・ヨシノ」。続いて吉野さんの名前が読み上げられると、会場は万雷の拍手に包まれ、社員たちは握手を交わしたり、跳びはねたりして偉業を喜び合った。

 ほどなく会見場に現れた吉野さんを、割れんばかりの拍手と、次々にたかれるカメラのフラッシュが出迎えた。スーツにネクタイ姿の吉野さんは「先ほど電話をいただきました。めでたく2019年のノーベル化学賞受賞しました」とマイクを両手で握りながら一礼。「どうもありがとうございました!」と興奮気味に語った。

 午後7時20分過ぎから始まった会見では、最初に赤い花束を渡され、満面の笑みを見せた。

 吉野さんは「私自身、とても興奮しています」と切り出した。会見前に設定されたストックホルムとの電話会見でのやりとりを踏まえ、「(リチウムイオン電池が)環境問題にひとつ答えを出してくれる、ということで期待をしていた。受賞対象になったのはうれしく思う。若い研究者に大きな励みになるのかなと思っている」と述べた。

 受賞決定の連絡は研究室の電話…

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