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 トルコ軍が9日、少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)のシリア北部の支配地域に対する越境攻撃を始めたことを受けて、トランプ米大統領は同日、急きょ声明を出して「支持しない」と表明した。だが、そもそもトランプ氏がYPGを支援するシリア駐留米軍を撤退させると表明したことが今回の攻撃を後押ししたとして、与党・共和党の有力議員からも非難が相次いでいる。

 トランプ氏は9日の声明で、今回の攻撃について「北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコがシリアに侵攻した」と非難した上で、「この作戦は悪い考えだと、米国はトルコに明確にしてきた」と強調。さらに「トルコは市民や宗教的少数派を守り、人道危機を起こさないという約束を守ってきた。我々は(トルコに)この約束を堅持させる」と明言した。

 だが、トルコ軍が今回の越境攻撃に踏み切った背景には、トランプ氏が7日にシリア駐留米軍の撤退方針を表明した影響が大きいとみられる。トルコ側は攻撃への「青信号」と受け取った可能性がある。シリア駐留米軍とYPGは、シリアでの過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で共闘してきた。米軍が撤退すれば、YPGは軍事的な後ろ盾を失うことになる。

 一方、トルコにとってはYPG…

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