認知症サポーター、地域に広がり 高校生が小学生に講座
小林圭
65歳以上の7人に1人が発症しているといわれる認知症。記憶障害などが起きて不自由にもなる一方で、支援を受けながら一人暮らしを続ける人もいる。その時に重要な役割を果たすのが認知症サポーターだ。認知症の患者や家族が安心して暮らせる地域づくりを進めていこうと、各地でサポーターを養成する取り組みが進んでいる。
大分市の市立判田小で今月10日、認知症サポーターの養成講座があった。大分県立大分南高校福祉科の2年生7人が、小学生約60人を前に講師を務めた。高校生たちはサポーター養成講座を受けた上で、講師を務めるための「キャラバン・メイト」の研修も経験している。
この日は、認知症の人との接し方や症状について、劇を交えて教えた。会ったことのある人を忘れている人との接し方では「忘れられるのは寂しいけど、自己紹介をしてあげて」とアドバイス。認知症の人と話す時には、目の前に立ってゆっくりとした口調で、2人以上が同時に話しかけないようにと伝えた。
講師を務めた秦野真愛(まい…