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 静岡県の藤枝市立総合病院が今月、心臓の血管が鮮明に見える最新の心臓カテーテル検査装置を導入した。検査時間が約20%短くなり、患者の被曝(ひばく)量も軽減されるという。

 機器はフィリップス社のアズリオンクラリティIQ。県内の導入は岡村記念病院(清水町)、静岡県立総合病院(静岡市葵区)に続いて3カ所目という。狭心症や心筋梗塞(こうそく)の治療では、腕や足の付け根の血管から直径2ミリほどの細い管(カテーテル)を心臓冠動脈に入れ、造影する必要がある。機器には撮影した血管の形を透視画像にして常に確認できるようにする「ロードマップ」、血管を補強する網状のステントを強調して映す「ステントブースト」などの機能があり、さらに58インチの大型モニターで作業効率を上げた。

 循環器内科の阿部信医師は「これまでは記憶とカンが頼りの作業だったが、鮮明な画像で逐次確認でき、やりやすい」と話す。同病院では年間560件のカテーテル検査と260件の心臓血管治療を実施。放射線科の杉本直行技師は「検査や治療は長時間に及ぶことが多く、短縮で被曝量も減らすことができる」と話した。11月には頭部・腹部用の血管造影装置も更新する予定。(阿久沢悦子)