[PR]

 自民党岸田派会長の岸田文雄政調会長は、10日発売の月刊誌「文芸春秋」のインタビューで「総裁選にぜひ挑戦したい」と明言した。残り任期2年を切った安倍晋三首相からの「禅譲」も否定し、積極的にメディア露出を増やそうと躍起になっているようだ。

 月刊誌で岸田氏は次期総裁選への出馬を問われ「立ちます」と断言したうえで、「次の時代を担えるように力を付けたい」と述べた。9日夜にもテレビ出演後、記者団に「『禅譲』なんて言葉が使われるけど制度上あり得ない。めざす以上は総裁選に臨み、戦わなければいけない」と言い切った。

 岸田氏はメディアでの露出を増やす方針で、定例記者会見は今週から水曜から月曜に変更。他の党幹部より早めに発言することで、報道される機会を増やす狙いがある。今月からはLINEでの情報発信も始めた。

 10日の衆院予算委ではトップバッターに立ち、北朝鮮のミサイル問題で「政府の対応や説明に大変なはがゆさを感じている」と首相に苦言を呈する場面も。関電の金品受領問題では「大臣にはしっかりと監督責任を果たすべく努力をしていただきたい」と求めた。

 ただ、岸田氏は夏の参院選で自派閥の現職議員4人が落選。派閥も拡大路線の二階派に抜かれて第5派閥に。党内からは「総裁選候補として育っていない」と冷ややかな声も出ている。(西村圭史)