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 大型で猛烈な台風19号は、非常に強い勢力を保ったまま12日に紀伊半島から関東地方にかけて上陸する恐れが高まっている。先月千葉県に大きな被害をもたらした台風15号と同程度の暴風が予想され、大雨と高潮にも十分な警戒を気象庁は呼びかけている。各地で台風接近に備える動きが出ている。

 気象庁によると、台風19号は10日午後6時現在、中心気圧915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速55メートル。予報円の中心を通った場合は、12日午後に静岡県付近に、上陸する恐れがある。最大風速45メートルの非常に強い勢力を保ったまま本州に上陸すれば、記録のある1991年以降初めてという。

 勢力を保ったまま本州に接近するのは、日本のすぐ南の海水温が27度以上と平年より1~2度高く、エネルギー源となる水蒸気を多く取り込んでいるためという。先月、千葉県で大きな被害が出た15号より大型で強風域が広く、西・東日本の太平洋側では最接近する前の11日午後から強い風が吹き荒れ、長時間続く見込みだ。

 また伊豆諸島付近にある前線が今後北上、台風から暖かく湿った空気が流れ込む影響で、西日本の太平洋側と東日本では11日午後から激しい雨が予想される。12日午後6時までの24時間の予想雨量は東海で400~600ミリ、関東甲信で300~500ミリ、近畿で300~400ミリ。

 2013年には台風26号が今回と同様に前線を伴って北上し、伊豆大島に雨雲が次々にかかって大雨となり、大規模な土砂災害で36人が死亡した。

 また、西・東日本は潮位の高い時期にあたり、高潮にも警戒が必要だ。(桑原紀彦)