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 JR川口駅東口前にある百貨店のそごう川口店が2021年2月に閉店することが10日、発表された。市の表玄関の看板と期待され、1991年10月にオープンしたが、郊外型の大型モール進出やネット販売など多様化の波にのみ込まれ、売り上げは最盛期の半分以下に落ち込んでいた。

 同店は地上11階、地下1階、店舗面積は3万2621平方メートル。駅前商業地活性化を担う再開発ビルの核として開店した。当時は県内最大の売り場面積を誇っていた。開店初日は約15万人が訪れ、ピークの96年度は359億円を売り上げた。しかし、営業不振が続き、昨年度の売り上げは159億円にまで落ち込み、閉店のうわさがささやかれていた。

 この日、同店で買い物をしたという女性(47)は「各地でデパートが閉店しているので、ここも危ないんじゃないかと思っていました。寂しいですね」と話した。市産業振興課の横野篤課長は「寝耳に水だ。30年近く市の看板だった市内唯一の百貨店だけに残念だ」と話した。

 市は、京浜東北線しか停車しない同駅に宇都宮・高崎線や湘南新宿ラインといった列車の停車をJR東日本に要望する一方で、老朽化した駅舎建て替えに合わせた駅ビル建設などを期待している。今年度予算にも2750万円の調査費を盛り込んだが、そごう撤退という新たな課題を背負うことになった。(堤恭太)