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 和歌山県でひきこもり当事者を支援する「ハートフルハウス創(はじめ)」が10周年を迎え、22日に記念イベントを開きます。居場所づくりや中間就労のカフェなどを通じ、10年間でひきこもりから脱した人は少なくありません。一方で行政が支援事業の拡充を図った結果、これまでの総合的支援の継続が難しくなっているようです。

 ハートフルハウス創は2009年、和歌山市の社会福祉法人「一麦会(麦の郷)」が、前身の不登校児らの支援活動をベースに、ひきこもり当事者の社会参加を支援しようと立ち上げた。当時、和歌山県がひきこもり支援に乗り出しており、県の委託事業として実施。相談事業と気軽に立ち寄れる居場所づくりでスタートし、コーヒー豆を選別してイベントで販売する就労体験などを増やしていった。

 13年には、同県紀の川市のJR粉河駅近くにある古民家に拠点を移し、「創カフェ」をオープン。翌14年に改修を終え、一部をカフェスペースに、そのほかの部屋を当事者が過ごしやすい「居場所」として活用する現在の形ができあがった。

 カフェでは、ひきこもりの当事者も働く。営業は木・金・土曜日の週3日で、法人のスタッフ3人と、登録する当事者15人の中から1日平均5人程度が出勤する。当事者は好きなときに働ける。

 カフェに登録する一人、下川紘典さん(26)はひきこもり期間が約8年という。小学3年生のときの転校で周囲になじめず、不登校気味に。いじめも経験しながらなんとか高校に進んだものの3年のときに中退し、ひきこもった。

22日の記念イベントは午後1~5時、紀の川市粉河のハートフルハウス創(0736・60・8233)で。ひきこもり当事者による舞台やトークイベントなどを予定。記事に登場する当事者が携わった企画もあります。

 約2年半前から週2回ほどカフ…

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