安保理、欧州の理事国がトルコ批判「軍事行動の停止を」

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ニューヨーク=藤原学思
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 少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)のシリア北部の支配地域に対し、トルコ軍が越境攻撃を展開していることについて、国連安全保障理事会は10日昼(日本時間11日未明)、非公開で対応を協議した。安保理としての一致した非難声明は出されなかったが、欧米の理事国が「一方的な軍事行動をやめるよう求める」などと述べ、トルコを批判した。

 協議は英仏独とベルギー、ポーランドの欧州理事国5カ国が9日に要請した。ドイツのシュルツ国連次席大使は10日、協議前にトルコの越境攻撃を強く非難し、「人道的惨事を引き起こすおそれがある」と語っていた。

 協議後に欧州5カ国と、来年から理事国になるエストニアが共同で声明を発表。トルコの越境攻撃を「地域の安定をむしばみ、市民の苦しみを激化させる」と非難し、難民や国内避難民の人権を重視するようトルコに求めた。

 今回のトルコの越境攻撃につ…

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