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 掃除機などの家電製品で知られるダイソンは、2年前に参入した電気自動車(EV)開発事業からの撤退を決めた。ロイター通信などが報じた。自動車業界への異色の参入として注目を集めたが、創業者ジェームズ・ダイソン氏は「商業的に続けられる見通しがつかない」などと従業員らに伝えた。

 2017年9月に参入を発表し、約20億ポンド(約2700億円)を投じて車体や電池開発に乗り出した。今年1月にはEVの生産部門があるシンガポールへの本社移転を表明した。しかし、採算性を見込めずに行き詰まり、事業の譲渡先を探したが、買い手が見つからなかったという。

 ダイソン氏は従業員向けメールで開発中のEVについて、「すばらしい車だった」と技術者らをねぎらい、培った技術を他の事業で生かすと説明。EV計画に携わった社員約500人は家電事業などに配置転換する。(ロンドン=和気真也)