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 入院手術と偽って8月の市議会を欠席し、豪華客船による観光ツアーに参加した総社市の仲達(なかだち)幸弘市議(65)=共産、1期目=に対し、総社市議会は11日の臨時議会で辞職勧告決議案を可決。続けて仲達氏から加藤保博議長宛てに提出されていた辞職願を許可し、11日付の辞職が決まった。

 仲達氏は8月28日の本会議、30日の委員会を「入院と手術のため」として欠席。しかし、実際は豪華客船で能登半島や佐渡を巡る観光ツアーに出かけたうえ、発覚を免れようと退院証明書などを偽造していたことを今月4日になって認め、同日に辞職願を出した。

 決議案は虚偽の欠席理由をはじめ、ツアーで楽しむ市議の写真が地元紙に載った後に「参加していない」と虚偽の説明をしたこと、自ら偽造した退院証明書を議会に提出するなどしたことを「法令順守が強く求められる議員でありながら規範意識の欠如した行為」と指摘。「市と市議会に対する市民の信頼を著しく失墜させ、断じて許されない」と非難した。

 仲達氏はこの日の臨時会を欠席。議員からは辞職勧告決議案も辞職願についても異論は出なかった。辞職勧告決議案は市議会が提出。法的拘束力はないが、加藤議長は「議会全体の問題として受け止め、信頼回復に努めたい」と話した。(小沢邦男)