【動画】日本の標高の基準を示す「水準原点」。明治期に旧日本軍が設置した=上田真由美撮影
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 文化審議会は18日、日本の標高の原点を示す「水準原点」(東京都千代田区)や「神奈川県庁舎」(横浜市)など新たに6件の建造物を重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。

 水準原点は1891(明治24)年に大日本帝国軍の参謀本部陸地測量部が設置し、国会議事堂前の憲政記念館の庭園にある。明治政府が国家統治に必要な基本的な情報として近代測量を進める中、西南戦争で政府軍は地図がないことで苦戦し、正確な地図をつくる必要性に迫られた。測量部の前庭に花崗岩(かこうがん)の台石に水晶板をはめ込んだ「原点」を設置。東京湾の平均海面から測量した24・5メートルの高さと定めた。

 この原点から国道沿いなど全国約1万7千カ所に標高の水準点が定められ、富士山の高さを測るのにも利用された。関東大震災(1923年)などの地殻変動を経て、現在の標高は24・39メートル。国家事業として進められた全国測量の統一的な基準として近代測量史上、高い価値があると評価された。

 神奈川県庁舎は1928(昭和3)年完成。鉄骨鉄筋コンクリート構造で、象徴的な塔がある。公募型設計競技(コンペ)などの資料も保存され、地方官公庁舎建築の発展を示す重要な建物とされた。現在も県庁舎として使われている。重文指定されている都道府県庁舎は全国に6カ所あり、愛知県庁も庁舎として使われている。

 ほかの新規の指定・選定は以下…

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