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 年最大5千円の負担で市営地下鉄や市バスが乗り放題になる名古屋市の「敬老パス」について、市は11日、2022年2月にも名鉄や近鉄、JR東海の市内の運行区間に適用を広げる方針を明らかにした。これまで無制限だった利用回数に限度を新たに設け、700~800回を軸に検討する。

 敬老パスは、65歳以上の市民が所得に応じて年間1千~5千円支払えば、地下鉄、市バス、あおなみ線などに乗り放題となる制度。市は、利便性を高める一方で、公平で持続可能な制度となるよう考慮した。今回の適用が拡大された鉄道会社の運賃は、敬老パスにチャージした現金で利用者がいったん支払い、市が2カ月ごとに集計して返還する形をとる。

 対象交通の拡大で交付者が約1万1千人増え、新たに8億9千万円必要になると市は見込むが、事業費の上限額を現行の145億円(消費税10%ベース)に維持する考えだ。利用限度の回数は今年度中に決める方針だ。

 市によると、利用者は約33万人。18年2月までの1年間で、1人当たりの平均は約210回だが、年間利用回数が2千回を超える利用者が498人いた。最も多かったのは4350回で、計算上は1日平均12回使っていたことになる。市議会から不正利用を疑う指摘も出ていた。