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 働き方について積極的に発言してきた千葉商科大学専任講師の常見陽平さん(45)が、今月8月、出した本のテーマは「育児」だった。フルタイム勤務する妻とともに子育てをするなかで、新たに加わった家事育児を中心的に担う「主夫」の肩書。新著「僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う」(自由国民社)の中では、結局、働き方が育児の環境を左右してしまう現状に問題提起する。「一生懸命働かなくてもいい社会をつくる」「男性を仮想敵にするのはやめよう」。常見さんの胸に渦巻く「父親のモヤモヤ」を聞いた。

父親のロールモデルがいない

 20代、30代はそれこそ死ぬほど働いてきました。そこから一転、保育園の送り迎えだけでなく、ほぼすべての食事をつくっています。平日でも1日平均約6時間、育児家事に没頭しています。

 父親になって、思うように働けなくなりました。いまは働かないとどうなるんだろう? という実験をしているところです。

 子どもと一緒にいる時間はとても楽しい。でもどこかで取り残されている感じがするのも事実です。若いころのように仕事に没頭できない。新しい書き手がどんどん出てきて焦るな、という気持ちもあります。このモヤモヤは、数々の働く女性や、「バリキャリ」と言われていた人たちが出産、育児を通して感じてきたことなんでしょうね。

 このモヤモヤは、ここ数年ずっと考えてきた働き方改革のモヤモヤと重なっています。けっこうみんな無理しているんじゃねえの? というあたりとか。

 男女雇用機会均等法から30年以上たっていますが、働く女性や働きながら子育てする女性のロールモデルがいないね、という話がずっとあり、そういう人は出てきているのだと思うのですが、育児をする父親のロールモデルがいない、という問題と私たちはいま向きあっているのではないかと思います。

 イクメンという言葉がムーブメントになり、2010年の「新語・流行語大賞」のトップ10入りから、10年近くたつのですが、みんなずっとモヤモヤしていないか? というのが僕の問題意識であり、この本のなかで書いた問題提起です。

下手に語るとみんな怒る

 イクメンという言葉は嫌いです。イクメンという言葉ができ、その人たちが礼賛されたとして、それって労働強化でしかないのでは? と思います。結局、仕事の量は減らず、無理なことを押しつけているんじゃないの? ということです。

 さらにこの言葉があること自体…

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