キック戦を制し、早く寄れ スコットランド戦、勝利の鍵

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元日本代表フランカー、日本協会リソースコーチ
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野沢武史の目

 伝統の欧州6カ国の中で決して選手層が厚いと言えないスコットランドは、弱者として強者に立ち向かってきた歴史を持つ。だからだろう。自分の強みを出すことより、相手の弱みを突き、粘り強く戦うことにたけている。

 その意味で、スコットランドは自陣からは展開攻撃でなく、ハイパントを多用して、徹底的にブレークダウン(密集のボール争奪戦)で圧力をかけてくると予想する。そして攻守の切り替えから、抜群の状況判断能力を持つSOラッセル、FBホッグらがスペースを陥れるというストーリーを描いているだろう。特に今大会好調なラッセルは要注意選手だ。

 南アフリカ戦やロシア戦の日本を見ていれば、キック処理に難があることは分析済みだろう。WTBの位置に高い球を競らせる空中戦を仕掛けてくるのではないか。日本はバックスの後ろ3人(両WTBとFB)とSO田村の捕球が鍵。7人制で「バック・イン・ゲーム」という言葉があるが、常にボールより後ろ、つまりプレー可能なオンサイドの位置に戻ってプレーする動作を全員が実行すれば、日本は自分たちの形に持ち込める。

 全員が攻撃のオプション(選択肢)になっている日本の攻撃を警戒するスコットランドは、ブレークダウンでいつも以上に重圧をかけて球出しを遅らせ、日本のテンポを落としにかかってくるだろう。

 そうさせないために、日本はブレークダウンで「2人目のレース」に勝たないといけない。突破を図るボール保持者に、2人目がいかに早く寄れるか。

 スコットランドはおそらくラ…

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