【動画】山口組総本部に事務所使用を制限するための命令書を渡しにきた兵庫県警の捜査員ら
[PR]

 神戸市中央区の指定暴力団神戸山口組の中核組織「山健組」事務所近くで組員2人が射殺された事件で、兵庫県警は11日、対立抗争状態にある指定暴力団山口組と神戸山口組双方の本部事務所(ともに神戸市)、山健組事務所など11カ所に対し、暴力団対策法に基づく使用制限の仮命令を出し、発表した。

 兵庫県警によると、1992年に暴対法が施行されて以降、山口組総本部に対する使用制限は初めて。

 愛知、大阪両府県警も近く、山口組の中核組織「弘道会」(名古屋市)などの傘下組織事務所に使用制限の仮命令を出す方針。岐阜県警も仮命令を検討している。本来は公安委員会が命令するが、緊急性がある場合は各都道府県警本部長の権限で仮命令が出せる。仮命令の効果は15日間で、本部事務所への立ち入りなどが禁止される。

 今回の銃撃事件は10日午後に起きた。山健組事務所前で佐藤隆保組員(43)と中川健司組員(39)の2人が撃たれて死亡。兵庫県警は山口組系弘道会の傘下組員、丸山俊夫容疑者(68)を現行犯逮捕し、殺人容疑で調べている。

 今年8月には神戸市中央区の山口組関連施設前で、山口組系組員がバイクに乗った男に撃たれる殺人未遂事件が発生。その約4カ月前には同区の商店街で神戸山口組系組幹部が刃物で刺され、山口組系組員2人が殺人未遂容疑で逮捕された。近く山口組ナンバー2の若頭・高山清司受刑者(72)が出所することも踏まえ、警察当局は対立抗争が激化し、市民に危害がおよぶ恐れが高まったと判断。組事務所の使用制限に踏み切った。