[PR]

 核兵器の全面廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」連絡会のメンバーが11日、米ニューヨークの国連本部を訪れ、1千万筆を超えた署名の目録を国連側に提出した。メンバーの一人で、広島で被爆した藤森俊希さん(75)=長野県在住=は提出後、「世界と協力し、核兵器をなくすという努力を続けていく」と決意を語った。

 藤森さんは日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)事務局次長。この日、軍縮を担当する国連総会第1委員会議長のヨレンティ・ボリビア国連大使と、国連軍縮部門のトップの中満泉事務次長に署名の目録を手渡した。

 連絡会によると、署名は2016年から世界各地で集め、先月末までに1051万筆に達した。1億筆以上をめざしている。

 17年に国連総会で採択された核兵器禁止条約は核兵器の全廃を定める。だが、発効に必要な50カ国・地域にはまだ届いておらず、唯一の被爆国である日本も批准に後ろ向きだ。

 藤森さんは「現政権と、核兵器をなくしたいという国民がちぐはぐになっている気がする。核全廃の機運をさらに高めていきたい」と話した。(ニューヨーク=藤原学思)