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 日本の韓国向け輸出規制の強化をめぐり、日韓が11日にスイス・ジュネーブで開いた世界貿易機関(WTO)の紛争解決手続きによる二国間の初協議は、双方がこれまでの主張を繰り返し、平行線のまま終わった。韓国側は2回目の協議を要請し、日本側は受け入れた。日程は今後調整する。

 協議は約6時間行われた。終了後に会見した経済産業省の黒田淳一郎通商機構部長によると、日本側は主に、輸出規制を強化した背景や理由を説明した。韓国の輸出管理態勢の甘さに懸念があることなどを指摘し、日本は軍事転用の恐れがある輸出貨物の管理について「当然の義務を果たしたに過ぎない」などと主張。「韓国側の質問に丁寧に説明した」と強調した。

 一方、日本の規制強化は「政治的な動機に基づく差別的な措置だ」と主張している韓国側も別途会見し、代表者が「日本側の説明には満足していない」と述べた。ただ、再協議を求めた意図について「議論し続けることが大事。解決にたどり着けるよう努力したい」とも話し、歩み寄りを探る姿勢も見せた。

 両国の主張の隔たりは依然として大きい。2回目の協議でも解決しなければ、第一審にあたる紛争処理小委員会(パネル)の審理に移る可能性が高まる。(ジュネーブ=和気真也、吉武祐)