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 台風19号に伴う暴風や大雨で、近畿でも住民生活や交通網に影響が出ている。

 JR東海は12日、東海道新幹線の大規模な計画運休を実施した。東京―名古屋間は始発から運休。名古屋―新大阪間は午前6時台に出発する上下線計6本を除いて、すべて運転を取りやめた。

 早朝のJR新大阪駅には、改札前に「本日は、東京へ行くことができません」と書かれた掲示板が置かれた。構内では「上り方面は6時23分発名古屋行き、のぞみ100号が最終列車となります」とアナウンスが繰り返し流れた。

 近畿日本鉄道は、京都―賢島間を走る観光特急しまかぜの運行を終日見合わせたほか、午前10時10分ごろから、近鉄名古屋―大阪難波間など特急列車の運行本数を減らし、計7路線に影響が出た。

 南海電鉄は、和歌山県高野町で高野山ケーブルカーを極楽橋―高野山間で始発から運転を見合わせた。午前5時ごろにケーブルカーの試運転中、乗務員が架線に枝が引っかかっているのを発見した。

 空の便も乱れ、関西空港を運営する関西エアポートによると、午前11時時点で、関空発着の国内・国際線計362便、貨物便計9便が欠航した。関空と対岸を結ぶ連絡橋が通行止めになったため、関空と各地を結ぶリムジンバスも全便が運休している。関西空港連絡橋は午後3時に通行止めを解除した。

 兵庫県川西市では午前9時半ごろ、台風に備えて自宅の屋根に上った男性(62)が転落し、尻を打撲する軽傷を負った。

 和歌山県太地町では、高潮の影響で太地漁港にある荷さばき施設のシャッターの下部が曲がった。串本町では高波で動鳴気(どめき)漁港の堤防の一部が崩れ、干物加工場ではガラスが割れた。

 奈良県では正午までの12時間雨量が、曽爾村など5カ所で100ミリを超えた。県内では天理市など5市町村の計約3万6千人に避難勧告が出された。