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 「『強制失踪』は本当に起きるということを、タイ社会に強い衝撃をもって知らしめた。防ぐための効果的なメカニズムができない限り、だれもが被害者になりうるということを改めて訴えたい」。タイの人権活動家、アンカナ・ニーラパイジットさん(63)は、タイのメディアを再びにぎわせている「ビリー事件」に触れながら、こう話した。

 2014年4月、少数民族カレンの出身の人権活動家ポーラジー氏が、タイ西部ペチャブリ県で当局に連行されたまま行方不明になった。

 ポーラジー氏は通称「ビリー」。当時、同県の国立公園から立ち退きを求められていたカレンの人たちは家を焼かれ、ビリー氏の支援で公園の管理当局の幹部らを訴えていた。

ドラム缶から見つかった骨

 事件はそのさなかに起きた。幹部らはビリー氏が「違法に蜂蜜を採取していた」として一時拘束したことを認めたが、警告したうえで解放したと主張。幹部らは結局、ビリー氏が行方不明になった事件に関与した十分な証拠がないとして罪には問われず、真相究明も進んでいなかった。

 だが、今年4月と5月に国立公園内の貯水池を調べていた警察が、沈んでいるドラム缶を発見。その中から、高温で焼かれたとみられる人間の頭蓋骨(ずがいこつ)の一部が見つかり、DNA型鑑定の結果、ビリー氏の母親と一致したという。

 ビリー氏は何者かに殺害された…

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