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 12日午後6時時点の総務省消防庁の発表によると、台風19号の接近に伴い、千葉県や埼玉県、神奈川県などでけが人が出た。

 千葉県市原市では12日朝、突風で20棟以上の建物に被害が出た。千葉県警などによると、横転した軽乗用車の中にいた男性が死亡し、子どもを含む計8人がけがをした。

 静岡県御殿場市では昼ごろに、40代の男性が川に流され、行方不明になった。地元消防によると、用水路で作業をしていたとみられるという。

 家屋の被害も広がっている。消防庁のまとめによると、確認できているだけで半壊が17棟、一部損壊が11棟に上った。各自治体が情報収集中で、床上・床下浸水など被害はほかにも広がっているとみられる。

 三重県伊勢市では川があふれ、住宅約20棟が浸水。住民4人から市に救助要請があり、市消防本部の隊員がボートで救助した。

 さらに相模原市緑区の住宅街では午後3時ごろ、土砂崩れが発生。消防によると家屋3棟が全壊、1棟が一部損壊し、住民1人が救助されたという。ほかに群馬県富岡市でも土砂崩れがあり、地元消防や県によると、60代男性が死亡した。

 国土交通省によると、長野県上田市の千曲川や、静岡県菊川市の牛淵川などが堤防を越え氾濫(はんらん)。午後8時時点のまとめでは、関東を中心に66河川で、いつ氾濫してもおかしくない「氾濫危険水位」を超えた。貯水量の急増を受け、神奈川県は12日夜、相模川上流の城山ダムで緊急放流を始めた。

 各自治体が出した避難指示は、午後5時時点で関東や東海地方を中心に約100万人が対象となり、5万人以上が避難した。このほか、9月の台風15号で深刻な被害を受けた千葉県では、約4万7千人が避難した。

 停電も各地で広がった。東京電力パワーグリッドによると13日午前0時現在、1都8県で計約43万戸が停電。神奈川県では約13万9千戸、千葉県は約13万6千戸に上った。風雨の影響で電線に樹木が倒れている可能性があるという。

 また、首都圏ではJRや私鉄が12日午前から順次、運転を取りやめ、午後には地下鉄の一部を除いて大半がストップした。12日朝の段階で、国内空港を同日に発着する予定だった1736便が欠航。スーパーやデパートも相次いで休業し、3連休初日の都心部は閑散としていた。