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 江戸時代初期の松江藩にいたとされる忍者について学ぶ講演会が12日、松江市の市総合文化センターであった。「忍者で結ぶ松江と伊賀」と題し、忍者研究第一人者の山田雄司・三重大教授が、古文書をひもときながら報告した。

 松江市など主催の松江市民文化祭の一環。1620~33年ごろの松江城下の町割りが描かれた「堀尾期松江城下町絵図」を調べたところ、現在の外中原町付近に「伊賀久八」など伊賀国(三重県)出身者とみられる名前が約40軒密集していることを発見。その後、岡山池田家の古文書で松江藩に「忍者」が存在したことが裏付けられたという。

 山田教授によると、織田軍と争った天正伊賀の乱の後、伊賀を逃れて浜松(静岡県)の堀尾吉晴に仕えたという。堀尾家とともに松江に入り、大坂夏の陣に鉄砲隊として参加するなど忠晴の代まで松江藩にいたという。山田教授は「普段は治安維持や情報収集のほか、鉄砲の訓練をしていたのではないか」と話した。(清水優志)