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「痴漢の問題と似ている」

 この夏、新幹線車内で起きたある出来事が、SNSで話題になりました。ツイッターとnoteで発信したのは、ミュージシャンで漫画家の劔樹人さん(40)。長女(2)と2人で新幹線に乗車中、泣き出した長女をあやしていたら、誘拐犯と間違われて通報され、警察官がやって来た――。そんな体験をつづったところ、ネット上で大きな反響を呼びました。

 育児する男性を、社会はどう受け止めているのか? 子どもの安全を守る通報の是非は? そもそも、なぜ子どもの泣き声に厳しい視線が注がれるのか? 劔さんの発信には子育てしやすい社会を考えるうえで議論になりそうな要素がいくつも含まれていて、それが反響の大きさにつながったように思います。

 妻でエッセイストの犬山紙子さん(37)とともに、一連の出来事とその後の反響について語ってもらいました。

拡大する写真・図版犬山紙子さん(左)と劔樹人さん=西田裕樹撮影

話題になった出来事とは?

 8月、お盆が終わる時期のことだ。劔さんは長女と2人で新幹線に乗っていた。劔さんの実家のある長野から、東京へ帰るところだった。

 混雑し、立っている人もいた車内で、長女がぐずりだした。泣き声はどんどん大きくなる一方。「これはデッキに行ったほうがいいか」と思いつつ、額の汗をぬぐったことが、なぜか長女の「地雷」に触れた。「おでこちがうよ!」と泣きわめき、後ろの席の男性から「うるさい! デッキ行けよ!」と怒鳴られた。デッキに移動して、泣きやまない長女をあやし続けた。

 すると、駅に停車した際、警察…

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