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 神社の関係者らでつくる「『伊勢麻』振興協会」(三重県伊勢市)が、世界遺産に登録されている合掌造り集落・白川郷で知られる岐阜県白川村とのつながりを強めている。合掌造り家屋のかやぶき屋根の軒下に敷かれる麻幹(おがら)が不足している現状を何とかしようと、原料となる麻栽培の技術指導に乗り出した。

 麻とは大麻草のことで、協会は2018年度、麻でつくる繊維「精麻(せいま)」の生産を三重県に許可された。麻はけがれを払うとされ、この精麻は多度大社(三重県桑名市)と椿大神社(つばきおおかみやしろ)(同県鈴鹿市)の神事で使われる。19年度は協会員の農家が、三重県内209社の神事で使う精麻を作っている。

 精麻は麻の茎の表皮の部分から作られ、麻幹はその内側の芯の部分にあたる。合掌造り集落で使われる麻幹は、岐阜県内での生産が中心。だが、その量は不足していて、白川村の担当者は「県内産だけで合掌造り集落の軒下をまかなうには、現状の3~5倍の量が必要だ」と話す。不足分は、1940年代ごろに生産された麻幹で状態の良いものを再利用したり、栃木県産を使ったりして補っている。

 かつて「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」の会長を務め、現在は白川郷田島家養蚕展示館長の三島敏樹さん(60)は、白川郷が世界遺産に登録された95年の前後、各国の世界遺産を巡った。「建築物の改修には、どの世界遺産も地場の建材を使っていた。合掌造り集落もそうあるべきだと痛感した」と振り返る。

 禁止薬物のイメージが強い大麻…

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