【動画】台風19号の大雨で浸水した川崎市高津区=江口和貴撮影
[PR]

 川崎市高津区溝口6丁目で12日午後8時50分ごろ、「腰まで水につかっている」と、マンションに住む60代の男性から救助を求める110番通報があった。神奈川県警高津署などによると、台風19号の大雨でマンション付近は水がたまっており、ダイバーが潜って探したところ、マンション1階部分で男性1人を発見、その後死亡が確認された。同署は、亡くなった男性が通報した男性ではないかとみて調べている。

 マンションは低地にあり、約50メートル先には多摩川水系の平瀬川が流れる。平瀬川があふれたため、男性が住む1階部分が水没したとみられる。

 近くの別のマンションに住む自営業の門山貴幸さん(44)によると、12日午後3時40分ごろにはすでに平瀬川の水位がかなり高くなっていた。「台風のピークが来る前にこの水位はまずいなと思った」。このころから避難を呼びかける行政のアナウンスが頻繁に流れていたという。

 同日午後8時過ぎの時点では道路が冠水する程度だったが、15分ほどで自宅マンション1階部分も水没した。消防などが駆けつけ、避難を求める人たちが次々とボートで救助されていった。「(亡くなった人は)急に水が押し寄せてきて逃げられなかったのではないか」と門山さんは言う。「道路が冠水するくらいのことはこれまでも2回ほどあったが、ここまでの被害は15年間住んできて初めてだ」