家電がぬれた場合の注意点 電源入れると漏電の恐れも
台風19号支援通信
家電がぬれてしまった場合は、どんな点に注意すればよいのだろうか。
防災の啓発をする危機管理教育研究所代表の国崎信江さんは「浸水、水没した家電は回路がショートして漏電するおそれがあるので電源は入れないでほしい。乾かして使えるかどうかは、家電の種類や状況によって異なります」と話す。乾いても、使えるかどうかの判断は簡単ではなく、購入した電器店などに相談するのが安心だ。
総務省消防庁によると、まず家電の電源プラグを抜き、照明などの電源もオフにして、一度ブレーカーを落とすようにする。一般的に浸水した家電は使わない方がいいとしており、電源を入れる場合は、ぬれていないか、家電に損傷がないかなど安全を十分に確認してからにする。
停電していた場合も、同様の手順をとる。電気が通った時に損傷した箇所から電気が漏れて発火する「通電火災」を防ぐためだ。
また、「壁のコンセントは、家電や家具などを移動させて通気をよくして乾かした方がいい」(国崎さん)。
エアコンの室外機が浸水した場合、内部で循環するガスが漏れる可能性がある。絶対に触らず、エアコンも使わない。メーカーや電気工事業者などに点検を依頼する。
自然災害に対応する保険に入り、家財が補償対象の場合、保険請求のために写真を撮っておく。国崎さんは「浸水した深さが分かるよう、家財を撮る時は近くの壁の泥の跡なども写しておきましょう」と助言する。
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