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 家屋の屋根を吹き飛ばし、長い停電を引き起こした台風15号から1カ月あまり。12日から13日未明にかけて東日本を通過した台風19号は、千葉県南部の被災地にも、追い打ちをかけるように直撃した。停電は県内全域で発生し、13日昼過ぎ現在、約10万戸に及んでいる。

 房総半島の南端。南房総市白浜町の「ホテルかーむ」では、12日から近所の60~80代の男女6人が身を寄せ、強風に揺れる建物内で一夜を過ごした。

 館内は夕方から電気が消えたり、ついたりを繰り返し、午後9時ごろに完全に停電。テレビが見られなくなった。その後、間もなく断水した。蓄電器を使う非常灯が点灯していたが午後10時ごろ、その明かりも消え、館内は闇に包まれた。

 停電と断水は13日午前も続いた。

 「これからどうしよう」。白浜町の麦谷明子(ばくやあきこ)さん(78)は13日朝、2度目の台風が直撃した自宅の惨状を目の当たりにした。

 夫に先立たれ、一緒に暮らしていた息子が5月に亡くなってから、一人暮らし。台風15号の上陸時は自宅にいて停電し、屋根が飛ばされ、「怖くて、不安でどうしようもなかった」。今回は11日夜から、息子と夫の遺影を持って避難所に身を寄せた。13日朝になって戻った自宅は、屋根のブルーシートがはがれ、天井や壁に水がしみこんでいた。停電も続く。「もう1人では住めない。また避難所に戻らないといけない」

 白浜町の漁師、宇山留治郎さん…

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