[PR]

(13日、プロ野球CS最終ステージ ソフトバンク9―3西武)

 先制、中押し、そして、とどめの一発。三たび、左翼席へと、かっ飛ばした。CS新記録となる1試合3本塁打に「高校生のとき以来。自分でもびっくり」。ソフトバンクの今宮が、暴れに暴れた。

 九回1死一塁で、マウンドには八回から西武が投入した抑えの増田。フルカウントから直球をとらえた。「たまたま。良いスイングをしようとして、良い打球が上がった結果」。打球は左翼フェンスを越えた。

 三回に先制ソロを放ち、1点差に迫られた六回は2ランで突き放した。「一本一本を良いところで打てた」と納得の打撃だ。七回は適時打。ポストシーズンでプロ野球最多記録となる5安打を重ね、6打点もCSタイ記録だ。

 昨年は左太もものケガでCSを欠場。今季も痛みは完全に癒えず、疲労がたまった中盤以降は欠場や途中交代が続いた。「(負傷を)ごまかしながらやってきたシーズン。そこでチームが2位。その悔しさをぶつけた」

 最終Sで、チームは4戦連続2桁安打と打ちまくった。第1戦の代打長谷川勇に始まり、中村晃、牧原と日替わりでヒーローが出た。その流れに乗り、最後は苦しみながら戦ってきた28歳が大仕事を果たした。

 リーグ2連覇を許した西武を、4連勝で破った。今宮は「またここから、チーム一丸でやっていく」。3年連続の日本一へ、挑戦権を得た。(藤木健

西武、完敗 昨季の雪辱果たせず

 昨年に続き、最終Sで敗れた西武は課題があらわになった。4試合で打席に立ったのはレギュラー9人とメヒアだけ。代打や代走、打順の組み替えがはまった相手に対し、辻監督は「うちはこういう戦い方しかできない」と完敗を認めた。投手陣は4試合続けて2桁安打を浴びて計32失点。4連敗に、辻監督は「選手は一生懸命やった。力負けです」。昨年流した悔し涙の雪辱は果たせなかった。

西武・辻監督が続投

 球団は13日の試合後、辻監督が来季の続投要請を受諾したと発表した。来季は2年契約の2年目。球団幹部はリーグ2連覇を果たした手腕を評価していた。また、小野和義投手コーチとはコーチ契約を結ばないと発表した。

     ◇

 工藤監督(ソ) 4連勝で日本Sへ。「選手が一試合、一打席、一球を大事にしてつなぐ、集中してなんとか勝つ、と強い気持ちを持ってくれた結果」

 グラシアル(ソ) 四回にCS3号となるソロ本塁打。「日本Sへつながる打撃ができてうれしい。一人ひとりが攻守に100%を尽くすのが野球だ」

 辻監督(西) 「強かったな。ソフトバンクとはレギュラーシーズンで25試合戦ったが、打線がここまで調子がよかったことはなかった。ただ、リーグ優勝したことは一番誇りに思っていい」

 本田(西) 先発したが、四回途中3失点。「とにかく立ち上がりに気をつけてマウンドに上がった。2本のソロはどちらとも失投。もったいなかった」

 秋山(西) 今季獲得した海外FA権の行使について「今の時点ではなんとも言えない。周りの人と相談して考えたい」。