ぶっきらぼうだった司令塔・田村、家族が感じた「変化」
能田英二
ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会を戦う日本代表のスタンドオフ田村優(30)の発言が変化した。かつてはクールで口数の少ない司令塔だったが、今大会、ロシアを下した翌日の記者会見で「緊張で死ぬかと思った」と本音をさらけ出したり、勝利後のインタビューで「ボーナスポイントを絶対取るつもりだった」と強気をのぞかせたり。正直な気持ちを込めた発言の数々に、田村の家族も成長を感じている。
母真奈美さん(59)は半年ほど前、田村の変化に気づいた。「いい笑顔が出るようになったね」。田村の精神的な充実ぶり、状態の良さを感じたという。初出場だった4年前のW杯は違った。「不安の裏返しなのか、大会前、すごくナーバスになっていた。気持ちが揺れていた」。そう真奈美さんは覚えている。
父誠さん(57)も、家族4…