[PR]

(13日、ラグビー・ワールドカップ 日本-スコットランド)

 今季限りでの引退を決めているロックのトンプソンが日本では単独最多となるW杯通算13試合出場を果たした。最年長出場記録を更新してきた38歳のベテランは堅い防御、ラインアウトと相変わらずの存在感だった。

 ニュージーランドで生まれて22歳で来日。2010年に日本国籍を取得した。「特別な才能はない」と語るが、誇れるのは「努力できるところ」。痛い仕事を率先してできるからチームメートから信頼を集める。

 「(相手に)ぶつかり過ぎて、顔もちょっと不細工」。長く暮らす関西のなまりで笑いを誘う。選手として世界と戦うチャンスをもらい、成長できた日本に恩を感じている。「ジャパンのジャージーに対し、高いプライドを持っている」。誰よりも体を張れる理由だ。

 所属する近鉄の本拠・花園ラグビー場近くでは、196センチの長身を丸めて「ママチャリ」に乗る姿がおなじみ。5日のサモア戦当日の昼は、愛知県豊田市内のコーヒーショップで客に取り囲まれ、嫌な顔一つ見せず、一人ずつ記念撮影に応じた。気さくなところが、選手だけでなくファンからも愛称の「トモさん」と呼ばれ、親しまれる理由だ。

 W杯4大会を経験。現チームを「接触プレーの強さは今までよりレベルアップしている。ゲームプランにも自信がある。前のチームも良い準備をしたけど、今回はピーク」。現役最高のプレーを更新し続ける。(有田憲一)