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台風19号支援通信

 地域一帯が大規模に浸水した台風19号の被害では、水道、電気などライフラインにも大きな影響が出ている。支援態勢が整うまでは今あるもので当座をしのぐ必要がある。何をどう役立てればよいのか。

 東京都が発行する冊子「東京防災」には、発災後の対処法がまとめて紹介されている。

 たとえば、夜間冷えるときなどに暖を取る場合、新聞紙が役にたつ。新聞紙を数枚重ねて肩から羽織り、粘着テープなどで合わせ目を留めればよい。足元が冷える時は靴下をはいたうえに新聞紙を巻き、上からさらに靴下をはく。また、くしゃくしゃに丸めた新聞紙を大きなポリ袋に詰め、その中に足を入れて口を留めるという方法もある。

 腹巻きも体を温めるのには有効だ。新聞紙2枚を二つ折りにしておなかに巻き、その上からラップを巻き付けるとよいという。

 発災直後の避難所などでは寝具がない場合も想定されるが、床にブルーシートを敷き、段ボールと発泡スチロールを重ねれば簡易ベッドになる。上掛けには新聞紙を利用する。

 また、浸水した家屋や地域では衛生面も心配だが、簡易のハエ取り器を手作りする方法も紹介。日本酒70cc、砂糖100グラム、酢50ccをペットボトルに入れてフタをし、よく振って混ぜる。それからペットボトルの上の方に3cm角ほどの穴を開ける。これにひもをつけて物干しなどにつるすと、調味料のにおいにつられて入ったハエが出られなくなるという。

 断水時のトイレはどうすればよいか。断水していても排水ができる場合は、バケツ1杯の水で排泄(はいせつ)物を流せる。小便はまとめて流し、トイレットペーパーなどは流さずにごみとして捨てよう。排水もできない場合は、便座をあげ、ポリ袋ですっぽり覆い、さらに上から2枚目のポリ袋をかぶせ、細かく砕いた新聞紙を重ねて詰めると簡易トイレとして使える。

 こうした対処法でしのぐとともに、子どもたちに発災直後を生き抜く力を伝える活動をしている「72時間サバイバル教育協会」の片山誠代表理事は、大規模災害で公の支援が整うまでは地域で助け合う「共助」が必要だと呼びかける。「サバイバルの生活術も大切だが、災害時はマインドの持ち方も重要だ。つらさを共有することで心がほぐれることもある。普段マンションなどで近隣とつきあいがない場合でも、こうした時だからこそ声をかけあってみてほしい」と話す。(小林未来)