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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム(岩手県釜石市)での試合が台風19号の影響で中止になったカナダ代表が13日、市内で泥かきや家財の運び出しを手伝った。突然現れた屈強な助っ人に、住民からは感謝の声が寄せられた。

 カナダ代表の選手ら17人はこの日、午後2時から2時間ほど、道路にあふれた泥をかき集めて袋に詰めたり、浸水でぬれた畳やじゅうたんを運び出したりした。コナー・トレーノー選手(29)は「試合ができなかったことは残念だけど、釜石の人を助けることができてよかった。今回の経験で災害の時に家族や友人を守る大切さを思い出すことができた」。ルーカス・ランボール選手(24)も「試合が中止になってプレーで動かなかった分、ここでしっかり働くよ」と語った。

 妻と2人暮らしの自宅が床上浸水した羽田野正男さん(88)はぬれた畳を運び出してもらった。「自分たちでは到底無理だと途方に暮れていた。選手のパワーは本当に助かった」(中山直樹)