[PR]

 厳格なイスラム教国イランで、これまで禁じられてきた一般女性による男子サッカーのスタジアム観戦が約40年ぶりに認められた。対象となったのはイラン代表戦の1試合だけだったが、詰めかけた女性サポーターは懸命に声援を送り、スタジアムの高揚感に酔いしれた。女性の権利拡大に向けた第一歩になるとの期待が高まる一方で、会場ではそんな興奮に水を差すような光景も多かった。

 10月10日、首都テヘランのアザディスタジアム。ゴール裏に設けられた女性席には3千人以上の女性サポーターが詰めかけ、試合30分前にはすでに満席となった。あまりの混雑ぶりに、当初予定になかった区画まで女性用に開放された。男性席とは高さ約2メートルのフェンスで区切られていた。

 一般女性の観戦が認められたこの日の試合は、2022年のワールドカップ(W杯)に向けたアジア2次予選のカンボジア戦。1979年のイスラム革命を機に、イランでは痴漢や暴力的行為を防ぐためとしてスタジアムへの女性の入場が禁じられ、女性サポーターに一般開放されたのは約40年ぶりのことだ。

 試合は、イランが14―0で勝利する一方的な展開だったが、女性サポーターはイラン代表が得点するたびにブブゼラを鳴らすなどして大声援を送り、試合終了まで集中力を切らすことはなかった。

 だが、そんな女性席の盛り上が…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら