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 ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰さん(71)が14日午前、名古屋市天白区の名城大学で受賞決定後初めての講義をした。

 吉野さんは、2017年7月に名城大教授に就任。週に1度、大学院生を対象にした講義「エネルギー環境材料工学特論Ⅱ」を受け持っている。この日のテーマは「リチウムイオン電池の開発史」だった。

 午前9時過ぎ、黒いスーツ姿の吉野さんが教室に入ると、21人の学生らから拍手が起きた。花束を受け取った吉野さんは「ありがとう」と笑顔を見せた。

 吉野さんは席に座ると、「おはようございます。さっそく講義を始めます」。ノーベル賞について「正式な発表の30分前に電話いただいた。コングラッチュレーション(英語で祝福の意味)と言われ、『あ、来たな』と」と連絡を受けた時の様子を説明した。

 また、「12月の第2週は休講。例のノーベルウィークで、授賞式などがありますので」と今後の講義計画を連絡。「ノーベルレクチャー(受賞者の記念講演)をしないといけない。これは、これまでも英文のものがあるので心配していないが、受賞者の言葉は世界に対する大きなメッセージになる。環境問題など、私なりのメッセージを発信したいと思います」と語った。(木村俊介、今直也)