保科龍朗
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「108 海馬五郎の復讐と冒険」(C)「108 海馬五郎の復讐と冒険」製作委員会
劇中のセリフに、「あなたは妄想のパンドラの箱を開けた」とある。大人計画の松尾スズキが監督、脚本、主演の3役をこなした映画「108(イチマルハチ) 海馬(かいば)五郎の復讐(ふくしゅう)と冒険」は、まさにそんな怪作だ。悩める中年男が全財産をはたいて取っかえ引っかえ女を抱きまくる18禁ドタバタコメディー。松尾に言わせれば、「喜劇人としての到達点」と自負する会心作だ。
主人公の海馬五郎は、芥川賞候補になった松尾の小説「老人賭博」「もう『はい』としか言えない」にも登場する、作者の分身のようなキャラだ。
本作では55歳の売れっ子脚本…
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