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 台風19号の影響で、東京都西部に位置する日の出町では住民約200人が孤立状態となっている。

 町役場などによると、台風19号が接近した12日午後8時ごろ、多摩川支流の平井川が増水したため川沿いの都道が約50メートルにわたってえぐられ、通行不能となった。このため、上流に住む124世帯、約200人が孤立しているという。

 この都道の崩落により、道路の下を通る水道管や下水道管が流され、上流側が断水。14日朝に大部分が復旧したが、同日午後3時現在、5~6世帯で断水が続いているという。

 現場から約2キロ上流にある特別養護老人ホーム「藤香苑(とうこうえん)」には、50歳代~100歳代の入所者102人が孤立している。13日昼には職員らが、下流側に止めた車両から非常食や水を運び出し、緊急に民家の敷地内に作った迂回(うかい)路を通って、上流側で待つ車まで届けていた。

 入所者や、上流側で孤立している住民が体調を崩した場合は、藤香苑の職員と秋川消防署が連携し、救急搬送することにしたという。石川圭太施設長(36)は「入所者はいつも通りに過ごしているし、通常の食事も出せるようになった。ただ、道路が復旧するのがいつになるかわからないのが不安です」と話した。

 東京都は日の出町に対し、白米2100食、おかゆ3200食、クラッカー2240食、クリームサンドビスケット1920食、水2リットル510本の救援物資を提供することを決めた。特養利用者の孤立が長期化した場合に備え、都の備蓄分を充てるという。(田中紳顕、宮崎亮