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 体操の世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)が13日、閉幕した。日本は男子団体と、種目別平行棒の萱(かや)和磨(セントラルスポーツ)の銅メダル計二つという結果に終わった。男子団体で優勝したロシア、2位中国とは演技の完成度を示すE得点で差をつけられた形だ。

 団体決勝での日本の演技難度を示すD得点は108・4点で、ロシア(108・2点)より高い。だが、つま先まできれいに伸びているか、着地を止めたかなど、技の出来栄えを評価されるE得点で3点以上の差をつけられた。

 E得点だけだと、日本は4位米国、6位台湾より下の5番目。ロシア、中国の次に高かった台湾の浜田貞雄総監督は「日本選手の技は余裕がない」と言う。例えば、ゆかで同じ技をやっても、ロシアの選手は高さがあり、余力を持って着地する。対して日本の選手は高さが足りず、着地を止めたとしても、頭が下がった姿勢だったり、ひざが閉じていなかったり。いずれも減点となる。

 昨年の17位から6位に躍進した台湾は3年前に浜田総監督が就任してから、ゆかや跳馬に必要な脚力や、あん馬に必要な股関節の柔軟性、脇腹付近の筋力強化など、フィジカル面を根本から鍛えたという。

 日本はこれまで技術練習に重きを置き、フィジカル強化を重点的にはやってこなかった。昨冬、合同合宿をした中国代表の選手たちが足に重りをつけてあん馬の練習をしたり、筋力トレーニングしたりするのを見て、日本も探りながら取り入れるようになったが、道半ば。東京五輪までに、どこまで完成度を高められるかが鍵になりそうだ。(山口史朗