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 今月12日から翌日未明にかけて台風19号が猛威を振るい、日本列島に甚大な被害を与えた。その中、自国開催のラグビーワールドカップ(W杯)において、日本代表が初めてベスト8に進出した。強豪国のアイルランドやスコットランドを破った日本に対し、海外メディアは桜のエンブレムにちなみ「ブレイブ・ブロッサムズ(勇敢な桜戦士)」と呼び、賛辞を贈っている。とかく災害時は、スポーツイベントなどの開催に関して是非が問われるところだが、今回は否定的な意見をあまり見ない。それだけブレイブ・ブロッサムズが日本中に“感動と勇気”を与えているということだろう。

 我々もよく感動と勇気を与えたいと口にする。その本当の意味について、改めて考えさせられる。思うに、今回感情を動かされたのは、ラグビーでよく言われる自己犠牲の精神ではないだろうか。日本代表が前回の敗戦から4年間苦しみながら積み上げてきた技術とフィジカル、メンタリティーはもちろんだが、何よりチームワークだ。

 それはサッカーでも同じ。とりわけゴールシーンがクローズアップされるが、そこに至るまでは様々な選手の自己犠牲で成り立つ。相手を引き付けるつぶれ役もいれば、けがを恐れず自らの体をなげうってゴールを死守する選手もいる。得点シーンだけでなく、そのような泥臭さにファンは感動するのだと思う。結果が全てのプロスポーツだが、ブレイブ・ブロッサムズに負けない感動と勇気をエスパルスも与えたい。(森谷理・清水エスパルス広報部長)

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