[PR]

 中央アジアの国、タジキスタンが「日本式」のサッカーを取り入れて、育成世代の強化に成功している。日本協会から指導者を受け入れるなどし、着実に力をつけてきた。現在のU17(17歳以下)代表は「黄金世代」と呼ばれ、26日に開幕するU17ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する。

 ブラジルへの出発を控えた13日、首都ドゥシャンベにある人工芝のグラウンドで、U17代表の若手が走り込んでいた。本番へ向けて体力を測定していた。日本からの取材と知った選手の一人は「久保(マジョルカ)のことは知っているよ」と笑顔を見せた。

 練習をそばで見守っていたのが、J3藤枝で監督を務めた水島武蔵氏(55)だ。日本協会から同国へ派遣されるのは3人目で、今年2月にU17代表コーチに就任した。「タジキスタンは日本に魅力を感じて、コーチを招いている。平均的な力がある選手はいないけど、特長のある選手がいる。日本のように規律、連動性を身につけさせたい」

 8年前にW杯アジア予選で日本と対戦したことが、タジキスタンの一つの転換点となった。技術力、組織力を見せつけられ、「日本を目標にしよう」との声が上がったという。1991年のソ連崩壊後に激しい内戦があり、サッカー環境は劣悪だったが、国を挙げて強化することになった。日本から指導者を呼び寄せて、戦術や練習方法を「輸入」した。

 2016年には協会の育成組織…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら