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 子どもの貧困対策や居場所作りなどの役割を果たす「子ども食堂」。そこに、犬との触れ合いを通じて心を癒やす「ドッグセラピー」を採り入れた試みが北九州市で始まった。訪れた人同士が、犬をきっかけにコミュニケーションをとったり一緒に食事したりする交流の場を目指している。

 「かわいい」「フワフワ」。9月27日の夕暮れ時、小倉北区片野3丁目の「かたのだ子ども食堂」で、トイプードルを抱いた子どもたちが歓声を上げた。北九州モノレールの片野駅のすぐそばに立つ小さなビル。その2階に子ども食堂はある。普段は犬と触れ合えるカフェとして営業し、毎月の最終金曜日に子ども食堂に変身する。運営するのはNPO法人「ドッグセラピージャパン」で、理事長の野田久仁子さん(45)はこのカフェとビルの1階にあるペットショップの店長でもある。

 これまで、店で飼育している犬を連れて高齢者施設を訪問し、利用者が犬と触れ合う機会を作るなどしてきた。「子どもたちにも、犬と触れ合い癒やされながら、思いやりや命の大切さを知ってほしい」。近年、子ども食堂が増えてきていることを知り、7月下旬にオープンさせた。

 中学生以下100円、高校生以上300円で参加でき、この日は、近隣の小中学校に通う子どもら17人がやって来た。共働きの両親が夕食作りに大変という子や、犬を飼いたいがマンション住まいで難しいという子もいた。

 初対面同士が多かったが、犬と触れ合ううちに笑顔になり、子犬が近寄ると「わー、ちっちゃいね」とはしゃぎ合うなどして会話を弾ませた。犬の扱いに不慣れだった子も、自然と両手で包み込むように抱くようになった。

 「手をよく洗ってね」。子ども…

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