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 性交痛を訴える女性に、「しらけた」「不感症なの?」などと言ってしまう男性たち。痛いという声をなぜ正面から受け止めてくれないの? 1200人以上の女性の悩みに耳を傾けてきた清田隆之さんと、大人世代の性教育に取り組む坂爪真吾さんに男性の心理を聞きました。

きよた・たかゆき 1980年生まれ。文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。著書に『よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門』(晶文社)

さかつめ・しんご 1981年生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。障害者や高齢者の性に関する問題にも詳しい。著書に『男子の貞操 僕らの性は、僕らが語る』(ちくま新書)など

闘う女性、鈍感な男性

 清田 記事を読み、痛みが伝わってくるようでした。男性の鈍感さや身勝手さ、間違った性知識やくだらないプライドが垣間見え、胸がウッと詰まる思いでした。恋愛相談で性交痛は主な訴えにはなりませんが、彼氏とうまくいかないという声を掘り下げると、行為が乱暴・長時間強要されるといった形で出てくることも。ふだん前戯が雑なクセに、座薬の挿入を異様に怖がる男性の話もありました。相手への想像力と身体に関する意識が欠けているように思います。

 坂爪 風俗で働く女性の相談に乗っていますが、現場では潤滑ゼリーを多用しています。男性客の雑な愛撫(あいぶ)にも体が傷つかずに済むからです。デリヘルの事務所に大量のゼリーがある光景を最初に見たときは衝撃を受けました。女性が常に痛みと闘っていること、男性が痛みに鈍感であることを十分に理解していなかったと反省しました。

 清田 ツイッターでは風俗店で働く女性たちが客から痛い思いをさせられたと、「#クソ客のいる生活」でつぶやいている。カップルですら言えないのだから、性風俗の現場はよりつらい思いを経験していそう。

 坂爪 相当すごいと思う。お金を受け取る立場にあるから痛くても言えないし、言ったとしてもクレームにつながり給料が減らされてしまうこともある。店側が問題だと判断して客を出禁にする場合もありますが、当人にきちんと説明しないんですよ。「○○ちゃんは最近都合が合わなくて……」とか。だから客は自分が「痛い客」だと認識できない。風俗産業は男性の問題が最も集約されている現場ですね。

男性が抱えがちな「女性をリードする側」というプライド、挿入や射精へのこだわりが、女性の本音と向き合えない要因になっていることを解き明かします。

入るまで半年 向き合った経験

 清田 僕が19歳の頃に付き合った彼女とはお互いに初体験。

 相手が「痛っ」と言うとやめる…

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