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スポーツ好奇心

 東京パラリンピックの開催まであと1年足らず。大阪府東大阪市に生まれ、現在も活動の拠点をおく上山友裕(32)=三菱電機=はアーチェリーで出場を決めている。車いすに乗り、矢をつがえて、狙うは70メートル先の的。そして表彰台のてっぺんだ。

 10月上旬、東大阪市の練習場。音が鳴るほどの強風が吹いていた。メダルを意識して、金色に塗装された車いすに乗った上山が弓を引く。「体にあたる風で狙いを調整する」。70メートル先にある直径122センチの的は、肉眼では豆粒のようにしか見えない。発射したシュッという音からタンという的にささる音まで約1秒。どこに刺さったかは手元の望遠鏡で確認する。的の中心は10点で、離れるほど点数は落ちていく。

 「打つ瞬間にどこに外れるかわかるので、その瞬間に弓を振っちゃうんですよ」。弓を持つ左手をほんの少しだけ動かすことで、9点に行きそうな矢を10点に、6点を9点に持っていく。同じ動きを繰り返すことがアーチェリーの基本だが、「ぼくは同じ動きをしないんです。悪い方に作用することもありません」。

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