トップ選手の目を守る 大阪発・ブレないゴーグル

有料記事

金井和之
[PR]

 サングラスやゴーグルのブランド「SWANS(スワンズ)」で知られ、競技者らの目を守ってきた大阪府東大阪市の山本光学。創業時から受け継ぐ安全性や快適さへのこだわりが、トップ選手からも信頼を得る製品を生み出している。

 9月のマラソングランドチャンピオンシップMGC)で優勝し、東京五輪女子マラソン代表に内定した前田穂南選手。その走りを支えたサングラスが山本光学の「E(イー)―NOX(ノックス) NEURON(ニューロン)」だ。レンズの下から弦(つる)が耳へと伸びる独創的なデザインは、走行時もブレにくいとされる。

 次々にこうした新製品を生むのが本社にあるデザイン部だ。担当の生田稔さん(29)は「選手のデータを集め、何度も何度も試作を繰り返し、最高の一品に仕上げたい」と語る。近く売り出す野球用サングラスは、アマチュア選手ら約100人の顔を計測した数値をもとに形状を考えた。試作品はさらに選手から感想を聞いて修正を重ねる。検討した案は、最終的な3Dデザイン画になるまで100パターンを超えたという。

 「企画からデザイン、製造に…

この記事は有料記事です。残り677文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません