聞き手・大出公二
拡大する第5局を制し、史上初の10代名人となった芝野虎丸・新名人。手前は敗れた張栩名人=8日、静岡県熱海市、迫和義撮影
頂点への野心はない。ただ盤上に集中するのみ――。囲碁界に例を見ない型破りなスターが誕生した。今期の名人戦七番勝負を制し、史上初の10代名人となった芝野虎丸さん(19)。盤上の激しいパフォーマンスがうそのように、クールなハートの持ち主である新名人の本音に迫った。
――名人の実感はわいてきましたか?
「ニュースとかツイッターとかの反応を見て、ああそうなのかと。中学時代の友だちも連絡してくれました。卒業後は誰とも話したことがなかったんで、びっくりしました」
――名人として自宅に凱旋(がいせん)して、祝賀会とかありましたか?
「特には。対局翌日の昼すぎに帰って、ひとりいた母親から『おめでとう』と。お昼ごはんは自分でインスタントラーメンつくって食べました。大事な一番に勝ったとき買ってもらえるアイスはどっさりありました」
――アイスは質より量だそうですね。お母さんが言ってました。
「そういう傾向はありますね。…
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