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 東京都台東区が台風19号で自主避難所を訪れたホームレスの男性の受け入れを断った問題で、同区の服部征夫区長は15日、「対応が不十分であり、避難ができなかった方がおられたことにつきましては、大変申し訳ありませんでした」とのコメントを出した。今後、災害時にすべての人たちを援助する方策を検討していくという。

 区や男性によると、ホームレスの男性(64)が12日午前、自主避難所となっていた区立忍岡小学校を訪れたが、区職員は「区民のための施設です」と断った。

 受付時に氏名や住所を記入してもらうことになっており、区側は、男性に「北海道に住民登録がある」と言われ、断ったという。男性は結局、建物の軒下でビニール傘の陰で一晩を過ごした。男性は「風が強く雨も降っていて受け入れてもらいたかった」と話した。

 この避難所にはほかにもホームレスの男性2人が訪れたが、区は「住所がない」と言われたので同様に断ったという。

 区によると、12日午後に支援団体がホームレスの受け入れを求めたが、「受け入れられない」と断った。区は「住所不定者をどうするかとの観点が抜けていた」と説明している。

 区は15日に課長級の検討組織を立ち上げ、今後の災害時の受け入れ態勢を検討する。(青木美希)