【動画】宮城県丸森町では行方不明者の捜索が続いていた=野津賢治撮影
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 各地に記録的な大雨をもたらした台風19号で、福島や宮城、神奈川など12都県で75人が死亡し、13人が行方不明になっている。被害は広範囲に及び、東日本各地の11万戸超でなお断水が続いている。

 16日朝までの朝日新聞の集計によると、死亡者数は福島県が最も多く、27人に上る。宮城県と神奈川県もそれぞれ14人が亡くなっているほか、栃木県と群馬県でも各4人が死亡。ほかに長野県や岩手県、茨城県、埼玉県などでも犠牲者が出ている。

 行方不明者は福島県と神奈川県、長野県で各3人、宮城県で2人、静岡県と茨城県で各1人に上り、それぞれ警察や消防などが捜索を続けている。

 避難者は福島県で1762人、長野県で1081人に上っており、両県を含めた13都県で計約4500人が避難生活を強いられている。

 厚生労働省の16日午前5時現在の発表によると、13都県の少なくとも計11万6440戸で断水が続く。浄水場・ポンプ場が水没した福島県いわき市で4万5400戸、広範囲に冠水した茨城県常陸大宮市で8920戸が断水しているほか、宮城県丸森町、福島県田村市、栃木県那須烏山市、静岡県熱海市などでも断水している。

 経済産業省によると、16日午前5時時点で、千葉や長野など9県の計約1万2240戸で停電も続いているという。

 今回の台風被害は、東日本の広い範囲で堤防の決壊が相次ぎ、河川の水があふれ出したことが特徴だ。国土交通省によると、16日午前5時現在、福島や宮城など7県の55河川79カ所で、堤防の決壊が確認された。国管理の24河川、都道府県管理の221河川で水が堤防を越えて浸水したほか、土石流やがけ崩れなどの土砂災害も埼玉や新潟など19都県の199カ所に上っている。